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第119回 お風呂の歴史

「絵で見る おふろの歴史」 講談社 2009年10月発行 32ページ
菊地ひと美/文・絵

お風呂に入るって面倒だなーと子供のころから思ってましたが、髪や体をきれいに洗ってさっぱりすると、お風呂ってサイコーだな!という気分にたちまち変化したものですが、いい年になった今でも最初は面倒だなあ派です。
けど、銭湯は結構好きなのですよね。家のと比べたらプールみたいに広い湯船や洗い場がうれしい。寝そべってゆったり入れたり、電気ぴりぴりする湯船があったり、ユズが浮いてたりと、いろんな湯船で楽しませてくれるところもありますし。けど、サウナは入れない。当たり前なんだけど熱い上に狭くて圧迫感がなんだか怖いのですよね。
で、この絵本はお風呂の歴史です。
奈良・平安時代(およそ西暦700年~1200年)のお風呂は、洞窟風呂。小さな洞窟で火をたいて水を含ませたむしろをしいて蒸気をおこします。そして洞窟お湯につかるのではなく、蒸気で汗を流したのだそうです。の入り口に木の板で蓋をするのだそうです。サウナですね。お湯につかるのではなく、蒸気で汗を流したのですね。
お湯を沸かすには、広い場所や燃料がたくさん必要で、お金がかかります。
このころ、お湯につかるお風呂は、天皇、公家、大名などだけだったのです。一般的には蒸し風呂が長い間主流だったのですね。
お湯で入るお風呂が浸透したのは、江戸時代中期頃(1700~1750年頃)だそうです。
お湯のお風呂が浸透するまでに、いろんなお風呂がありました。お寺が蒸し風呂を作って人々に使わせてくれる「施浴」といったものもあったようです。船に浴室を備えた移動式のお風呂、お寺・神社や花見する行楽地などに大きな木桶を運んでお湯を張る、という商売もあったんだそう。

今は、ガスや電気ですぐお湯が出て体をあらえます。すごく贅沢なことなんだなあ。
こういう「モノ」の歴史の絵本も、面白いものです。