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第32回 火星の探検

「キュリオシティ ーぼくは、火星にいる」 BL出版 2019年2月発行 50ページ
マーカス・モートン/作 松田素子/訳 渡部潤一/日本語版監修

キュリオシティ(好奇心)という名前の火星探査ロボットについての絵本です。
地球のお隣の惑星、火星。地球から火星まで6億キロ。岩や土ばかりで、地球より大気が薄くて生き物はいないような環境でした。けれど、ずっと昔、川や湖、海もあったということがわかってきた。水があったということは、生きものもいたかもしれないということなのだ。もしかしたら、今も小さな微生物がいるかもしれない。そういうことを調べにキュリオシティは火星に送り込まれたのです。
キュリオシティの大きさは、長さ3メートル、幅2.8メートル。自動車くらい。火星の環境を観測する装置やカメラ、サンプルを採取するロボットアーム、動力源の原子力電池、など様々な機器がたくさん搭載されています。火星への着地方法などについてもくわしい説明があります。
科学の粋を集めて、作られたキュリオシティ。苦心の上に出来上がったものなのでしょう。冒険心・探究心を刺激されわくわくします。
難しい言葉は少ないので、小学中学年くらいから読めると思います。おんなの子もおとこの子も興味あったらぜひどうぞ。
宇宙の謎の解明、地球以外の生命の発見などを目指す好奇心はとどまるところを知らない。キュリオシティは、2012年8月6日、火星に到着し、今も火星の調査を続けている。(2019年7月現在)