「のっぽのスイブル155」 偕成社 2016年1月 32ページ
こもりまこと/著
コマツ・青木あすなろ建設株式会社/協力
スイブルは「水陸両用ブルドーザーの略」です。コマツが製作している浅海域で働くブルドーザーです。本作の主人公はラジコンで操縦する水中掘削機械
スイブルは、1970年代から全部で36台作られたそうですが、2011年まで残っていたのはたった5台だったそうです。なんだかさびしいですね。3月11日に起きた東日本大震災によってたくさんの港や橋も被害を受けました。その修復工事のために大活躍します。ムネアツ!
古い建設機械が置かれたガレージがありました。そこにいたのは、錆びだらけでボロボロになった緑色のブルドーザー。スイブルは、また活躍できる日を待ってガレージで眠っていました。
ガレージから工場につれていかれたスイブルは、他のピカピカの黄色い車たちと違ってボロボロの自分を恥ずかしがります。分解されていくにつれ鉄くずにされてしまうのかと不安で心細くなります。
しかし、しばらくすると新しく作り直された部品が届きどんどん組み立てられていきます。最後には大きくて長い筒が頭にとりつけられます。
「ずっしりと おもかったけれど スイブルには そのおもさが、なんだか なつかしかった。」
おお、ムネアツ!!
『「ここの こうじは ぼくにしか できない。
だから おじさんたちは ぼくを さがしだして
あたらしく つくりなおしてくれたのか」
スイブルは そうおもうと ちからが どんどん わいてきた。
スイブルは かわぞこの つちを ブレードであつめ、バケットで はこび
じぶんの はしるみちをつくりはじめる。』
他にも、愛知・岩手・群馬・三重・宮崎・和歌山など様々なところで活躍しています。実物にぜひ一度お会いしたい。できるならば自分でラジコンを操縦してみたいですねぇ。
◎こちらのウェブサイトも参考にさせていただきました。
青木あすなろ建設株式会社 水陸両用ブルドーザ特設ページ https://www.aaconst.co.jp/suibull/