「さんにんめのミトンちゃん」 化学同人 2024年発行 32ページ
リンダ・ベイリー/作 ナタリア・シャロシュヴィリ/絵 みずのゆきこ/訳
女の子が使っているミトンのお話です。私も気に入りの手袋をなくしたことがございます。手袋を片方なくすと辛いですよねぇ。どきどき・ハラハラしながら読みました。
ふわふわもこもこ、ぬくぬくのピンクの水玉ミトンがいました。そしてペアがいなくなった青いしましまミトンもいましたが、女の子の上着のポケットにひとりぼっちでいました。ミトンはペアで使うもの。かたいっぽうがいなくなってしまったら、使ってもらえません。ペアがいなくなった青いしましまミトンは使ってもらえず、女の子のうわぎのポケットの中でひとり悲しみにくれています。
「ほんとうは しましまミトンも、なんのために じぶんが ここに いるのか わかりませんでした。」
さらに悲しい事件がおこります。女の子がマフィンを食べようとピンクの水玉ミトンの片方をはずし、そのまま落としてしまいます。落ちたピンクの水玉ミトンはひとりおいてけぼり。女の子がミトンを落とすイラストに、胸が痛みます。
今度は青いしましまミトンとピンクの水玉ミトンが残ったもの同士でペアになりますが、さらにさらに行方不明になっていた青いしましまミトンの片方が出てきて。。。ここからぐんとお話が動きます。なんと女の子がミトンたちに話しかけます!
「どうして おそろいじゃないと いけないの?」
女の子の部屋のクローゼットのなかに、「かたほうだけのミトンばこ」がありました。女の子は毎朝、ペアのいなくなったミトンをふたつ選んで使うことにしました。おもしろい発想ですね!驚きました。ペアがいなくなったミトンたち全員に出番があるというのが、うれしいです。「みんな それぞれに よさがある!」必ずしもセットで使わなくて良い、色違いで使って良い、という発想がおもしろいですし、楽しい。女の子のおそろいじゃないミトンを見て、学校の友達たちも左右で違うミトンをつけるようになり、大ブーム!
「ほら、このとおり!
まえみたいに おなじじゃなくても すてきでしょう?」
マフィンって、おいしいですねぇ。アメリカン・マフィンとイングリッシュ・マフィンがあります。イングリッシュマフィンも食べてみたい。ベーコンや目玉焼き、ソーセージをはさんで食べます。さらに、スコーンというものもあります。これもまたおいしそうですねぇ。
