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第33回 地獄の激辛ラーメン

「じごくのらーめんや」 教育画劇 2010年4月発行 32ページ
苅田澄子/作 西村繁男/絵

天国に対抗意識を持つ閻魔様。天国に負けないような名物を作ろうとします。
地獄にぴったりな辛い辛いラーメン。鬼でさえも一口でひっくり返るほど辛いラーメン。辛すぎて食べられない。なので、「全部食べたらご褒美に天国に行っても良い」と閻魔様は、つい勢いで亡者たちと約束してしまいます。
地獄からたちのぼる激辛ラーメンのにおいをかぎつけ、天国からほとけ様たち(なぜか京都弁)もやってきます。全部食べたら、閻魔様はほとけ様の言うことをきく、なんてまたつい勢いで約束してしまいました。まさかのお地蔵様が完食してしまいます。石でできてるから辛さに鈍いのでしょうかね? 毎日・毎日・毎日、天国へラーメン・餃子の出前を大量に配達することになってしまいました・・・。
閻魔様といえば、死者を裁くおっかない神さまのはずが、にじり寄られて”つい勢いで”約束してしまったり、自ら餃子を焼いたり、身近な感じ。好感度がうなぎのぼりです。地獄の意味がなくなってしまうラストに疑問持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、まぁ固いこと言わずに・・楽しみましょう。
読み終わったら、ラーメンと餃子がむしょうに食べたくなることうけあいです。ええ。