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第5回 恐竜を飼ってみる

「きょうりゅうのかいかた (岩波の子どもの本)」岩波書店 1983年3月発行
くさのだいすけ/文 やぶうちまさゆき(薮内正幸)/絵

まきとめぐみは動物好きのきょうだいです。
カメ・金魚・インコ・カブトムシを飼ってきましたが、もっと大きな生きもの(犬か兎)を飼いたいとおもっていました。
そうしたら、お父さんが恐竜(ブロントサウルス)の子どもを連れてかえる、という想像力の荒ワザです。
名前は、どんに決定。

どっから連れてきたんでしょうか。ワシントン条約とかにひっかかりませんか、だいじょうぶですか。そうですこれが、絵本だからこそできる恐竜との暮らし。
飼育小屋を建て、トイレの穴や水浴び池を掘り、予防接種を受けさせます。大工さんや農家の方やご近所の方々などのたくさんの人たちの協力で成り立っているのです。
そうですよねえ、全長10m・体高5m・体重15トンぐらい、という大きさの生き物を、個人で育てるのは難しいでしょう。
獣医師は恐竜を診察できる知識やワザをもっているのだろうか。毎日、草の葉1トンを食べますがそれを供給し続けられるのか。恐竜にとって町は暮らしやすいところだろうか。恐竜って暴れない?
など読んでいてたくさん疑問がわいてきますが、子供たちが恐竜のどんといると幸せそうなのがいいですね。
みんなで山の湖へハイキングに行くシーンは、とても楽しい。明日はどんと何をして遊ぼうかな。