「おじいちゃんのふね」 ブロンズ新社 2011年7月発行 32ページ
ひがしちから/作

孫とおじいちゃんの絵本です。
かんたくんのおじいちゃんが大事に大事にしている船「だいすけごう」。
船大工さんが、一本の大きな木から作ってくれたという、素敵な船なのです。
かんたくんは、お休みの日には、早起きをしておじいちゃんの船に乗せてもらいに出掛けます。魚釣りをしたり、船の上でゆらゆらと昼寝をしたり、湖を風をきって走り回ったり。かんたくんがおじいちゃんと楽しい体験をたくさんしてきました。かんたくんがおじいちゃんが大好きななんですね。
ところがある日、大きな台風がやってきて、強い風と波で湖が激しく荒れて船が壊れ、おじいちゃんも怪我をしてしまいました。
おじいちゃんは大事な船が壊れ元気がなくなってしまいました。ぼくが船を直すんだ!
ここが面白いとおもうのですが、船をなおしてくれそうなところを、かんたくんは考えながらさがしていくのです。じてんしゃは自転車屋さんで直してもらいましたが、船はだめそう。病院はひとの怪我を治すところだし・・。車の修理工場でたずねてみました。船のあるところへ行ってごらん、とおしえてもらったかんたくん。港には、船があります!
港には船を作ったり直してくれる船大工さんがいました。かっこいいひげのおじいさんです。
大好きなおじいちゃんを励ましたい。その気持ちがぴしぴし伝わってきて、思わずほろりとしてしまいました。
さあ、おじいちゃんの大事な船は直るでしょうか。

著者のひがしちからさんの挿絵がとてもかわいいです。絵柄がやわらかで温かに感じます。他の作品に
「えんふねにのって」園バスならぬ園船です。船に乗って幼稚園に通います。「ぼくひこうき」折り紙は苦手だけど紙ひこうきはだいすき。できたひこうき、どこまで飛んでいく?「なんにもできないおとうさん」お休みの日、父娘が公園へ遊びに行きますよ。みーちゃんにはできるけど、おとうさんにはできないことがあるんだよ。子供にできて大人にできない。かたぐるまもそうなんですね。「ひみつのばしょ」公園のしげみの中にもぐりこみます。とっても素敵な隠れ場所。想像力がふくらみます。
など。