「でる でる でるぞ(クローバーえほんシリーズ)」 佼成出版社 2012年6月発行 32ページ
高谷まちこ/筆者

面白いタイトルです。いったい何が「でる」んでしょうか。
おじいさんとおばあさんと猫のマツが住んでる古いやしき。じつは、このやしき、ばけものやしきなのだ。だから、真夜中になると、
でるでるでるぞ~
特に面白いのは、でてくる時の擬音語。「ば、びょーん」なのだ。「じゃ、びーん」もあります。
なんと不思議なオノマトペ。ばけものたちが登場する時に使われるのに思いつくのは、「どろどろ~」とか「でで~ん」とか、ありきたりな感じしかわたしおもいつかない。ひねった面白い表現ですね。考えつくのにずいぶんかかったんじゃないでしょうか。声に出して読んだら小さな人たちが喜んでくれそうです。
ポピュラーどころのオニ、ひとつめこぞう、ろくろくび、あぶらなめ、それに道具のうえきばち、おさら、ちりとり、ぞうりなどもばけものになってます。たぬびこ、というのははじめてみたなあ。みんな愛嬌があって怖くない。かわいいですね。
真夜中、ばけものやしきにどろぼう3人組がやってきます。「金銀小判に、千両箱。お宝 ぜったい さがすんだ!」テンポいい掛け声で、わたしも一緒にとなえたくなるんだなあ。
どろぼうのおやぶんがクモとクモの巣の柄の着物を着ているのが悪そうでかっこいい。
画面右下にばけものたちが集まって、のこのこやってきた奴らをおっぱらおうと、相談中。
当然、撃退します。ばけものって強いんです!世界一安全なセキュリティのたかいおやしきですよね。さらにさらに、2足歩行の猫さんたちもやってきて、みんなで夜を楽しみます。おひさまがのぼるまで。
・・・このおおさわぎの中、寝ているおじいさんとおばあさんがこの中で一番強いんじゃないでしょうか・・・
見返しに登場するばけものたちが紹介されています。名前もわかって楽しいです。

最後のページ、猫とばけものたちのでるぞ~~のポーズがいいです。かわいいけど、一筋縄でいかないぜ? てなかんじの表情が素敵です。なんといってもばけものですからね、かわいいんですが。
この絵本、シリーズがあります。
「でるでるでるぞ ガマでるぞ」ばけものたちの意外な頭脳プレイ!何度か見直して恥ずかしながらやっとカラクリを発見しました。「でるでるでるぞ ねこさらい」猫たちがさらわれる事件発生。ごまもちがおいしそう・・